祖父との思いでの掛け軸を骨董品屋に鑑定に出す

私の祖父の家には古い中国の掛け軸があります。幼い頃はそんなものには全く興味はなく、ただ素通りするだけでした。

しかし、30代になり、祖父の家に行くとその中国の掛け軸にとても興味を持つようになりました。

田舎の田園風景が描かれており、年を取った私には大変美しく思えました。

しかし、祖父が施設に入居することなり、祖父の実家の世帯主は叔母になりました。叔母と祖父は大変仲が悪かったです。ことあるごとに喧嘩をしていました。そして、その叔母が祖父が大切にしていた掛け軸を売ると言い出したのです。私は反対しました。きっとお宝だから売るのはやめようと言いました。しかし、叔母は近所の骨董品を扱う鑑定士のいるお店にその掛け軸を持ち込みました。私は反対したものの、その掛け軸に一体どれほどの値段がつくのか興味津々でした。鑑定士はジロジロと掛け軸を眺めました。そして、私と叔母に値段を告げました。私はガッカリしました。

なんと3000円というとんでもない安値だったからです。私はこの中国の掛け軸を素晴らしいと思っていました。ですので、私自身の審美眼を信じていました。

しかし、結果は大変残念な結果でした。鑑定士は私たちに売るか売るないか聞いてきました。叔母は掛け軸を売ろうと言いました。しかし、私は反対しました。例え、モノとしての価値がなくともその掛け軸には祖父との大切な思い出がたくさん詰まっているからです。掛け軸は私が引き取りました。叔母は私のことを馬鹿にしましたが、私はその掛け軸を家に持って帰りました。そして今でも大切に部屋に飾ってあります。

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